言葉は魔法
久々に社員からの質問コーナーを書いてみたいと思います。
うちに新しく入った優秀な子がいるのですが、その子に何か聞きたいことない?と尋ねてみたところ、
「なんで社長は巻き込む力が強いのか知りたい」と言われ、自分では全く意識していなかったですが、
その子曰く、みんなを前に向かせてる力がめっちゃ強いとのことで。
めっちゃ難しい質問やなーと思いながらもみんなに大事な力なので、めっちゃいい質問やなーと思い書いてみることにしました。
社長という仕事をしている限り、とても大事な力になると思うし社長になる人はみんなが持っていなければならない力だと思います。
なかなか言語化することは難しいですが、私なりの見解を伝えてみようと思います。
小タイトルに「言葉は魔法」と書きましたが、私はこれをかなり重く受け止めています。
みなさんが何気なく使っている「言葉」。
これは、人をやる気にすることもできれば、落ち込ませることもできる。
もっと言うと、死に追いやることもできてしまう。
本当に言葉一つで私はなんでも出来てしまうと思っています。
巻き込む力を上げる一つに、言葉の操り方をうまくすると言うのがあります。これは絶対です。
言葉の操り方の上達は、正直すぐには出来ないし結構難しいことではあります。
私が常日頃から意識していることを3つを書いてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
①強弱・緩急
②タイミング
③例え話
①強弱・緩急
これはテクニックになるので、様々な人と話して経験を積んで行くしかないのですが、いわゆる「話し方」ですね。
人によって、同じ言葉なのに入り方が違うといった経験はみんな必ずあると思いますが、これは「話し方」が大きな理由となります。
話しに強弱をつけたり、緩急をつけるといった、人が聞きやすい話し方をマスターしなければなりません。
同じトーンで話すと、人っと耳慣れしてしまい、全く話が入ってこないんですよね。
営業マンでも売れる人は、必ずこの話し方はマスターしています。
私が新卒で入った会社では営業をやっていたので、まずこの話し方をマスターしなければと思いやっていたことは、寝る前にBGMがわりに千原ジュニアのトークを聞くことでした。毎晩常に欠かさず。
「にけつ」という、ケンコバとやっているトーク番組があるのですが、全部聴いたのではないかと言うくらい毎晩聞いていました。芸人さんは言葉の職業なので、売れている人は全員話し方のスペシャリストです。
これをすることで、少しは話し方が上達したと思うので、参考にやってみてください!
②タイミング
これは観察力も必要になってきます。いつどの言葉を投げかけるかを見極める力がかなり重要になります。
相手が全く吸収力がないタイミングで何を話してもぶっちゃけ無駄です。
また、どの言葉が今なら刺さるかも見極めて話さなければなりません。
ジーっと相手を観察し、今相手に素直さ・吸収力がある状態なのかを見極め、そのタイミングでストライクゾーンに言葉を投げかけます。
いい言葉を伝える時も、怒るときもこのタイミングというのはかなり重要になってくるので、みなさんもこのタイミングというのを意識して伝えてみてください。
③例え話
これは、私自身まだまだ力が足りていないところですが、わかりやすく伝えるというのもかなり重要です。
こちらが言いたいことだけを言っても、相手には伝わりません。
大会社の社長の共通点に、この例え話のうまさというのがあると思います。
何人も雇用するにあたって、みんなが伝わるように話さなければならない。
そのために例え話を使って、わかりやすく伝える。
あ、この例えいいなと思ったらメモをしたりして、常に人から盗んでいく。
相手を見て、あまり理解してないなと思ったタイミングで例え話をしていく。
「伝える」ではなく「伝わる」言葉を投げる。
これもかなり重要です。
ベクトルを外に向ける
私が人を巻き込む上で、意識しているもう一つのことはエゴを捨てるということです。
何かをやり遂げる、同じ方向に向けさせるといった時に、少しでもベクトルが自分に向いた瞬間に誰も協力してくれなくなります。
ベクトルを自分に向けるというのは、自分のことを考える・自分のエゴのために行動するということです。
社長をやっていて、確かに自分の会社だし自分がやりたいことをやっているので、自分のエゴで巻き込んでいるのではないかと思われるかもしれません。
間違ってはいないし、これは伝えるのが難しいのですが、
自分と会社というのをどれだけ分けられるかかなと思います。
自分のやりたいこと<会社が成長すること
というのをどれだけ実践できるかが大事かなと。
社長をやっていて、様々な判断をし、問題を解決していかなければなりません。
その時に、少しでも自分が楽になるようにとか、自分に得するようにと行動した瞬間から衰退が始まると思います。
本当に大事な考え方なのですが、人間って弱いものなので気を抜くとすぐに自分の甘えが出てきますので常に注意しなければなりません。
自分自身が常に前を向いている、芯が絶対にブレないということは前提ではありますが、
みんなを前に向かせる・巻き込んで行動していくにあたって、
少しでも自分の雑念が入っていては、絶対にバレますし、自分のことしか考えていない人についていこうとは絶対に思いません。
ベクトルを会社のために、従業員のために、社会のためにと、どれだけ深く思って行動できるかが大切ですし、逆から見てそういうみんなのことを考えるリーダーの話なら聞こうってなると思います。
社長というのを例に挙げましたが、ここまで書いてきたことは管理職、マネージャー、部下を持っている人全員に当てはまるのではないでしょうか。
ここまで巻き込む力について書いてきましたが、
一言でいうと「誠実さ=相手の立場になって考える」ということで全てが集約されるような気もします。
いつもより長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
最低でも月に1回は書いていこうと思いますので、楽しみにして頂ければ幸いです。
ではまた。