なぜ経営者になろうと思いましたか?
この質問は結構色んなところでされるので、その場で答えてきましたがせっかくなのでこのブログで書いてみたいと思います。
起業を決めたのは、高校3年生の11月です。
今から15年ほど前ですが、今でもその時の記憶ははっきりと覚えています。
その年の6月頃から母の咳が続いていて、町の病院に行っても、風邪や喘息という診断で薬を飲んでも全然治りませんでした。
そこで半年くらい経って、流石に治らないからと父と大きな病院に行ったら、癌だと診断されました。
しかも肺癌のステージ4まで進行していて余命は半年だと診断されました。
高校から帰ってきた時に、そのことを父から聞き、血の気が引いたのを今でも覚えています。
普段から全然泣かない私ですが、1人でお風呂入った時に号泣してしまいました。
現在までも含めて一番泣いたんじゃないかと思います。
お風呂に入りながら、勝手に母の人生を振り返ってみました。
お父さんお母さん(おじいちゃんおばあちゃん)のもとに4人兄弟の長女として生まれ、家庭ではこんな感じで育って、学生生活はこんな感じで過ごしたのかなとか、母から聞いていた思い出話から妄想でしかないですが、自分の中で想像していきました。
職場で父と出会い、姉2人が生まれて、私が生まれ、妹が生まれ。
物心がついてからは記憶があるので、それからは思い出しながら母の人生を思い返しました。
母親として子供には愛が溢れた人で、とても大切に育ててくれました。
ただ、今死んでも幸せな人生だったと言えるのかなと、そこがすごい疑問に思ってしまいました。
子供にはたくさん時間を使ってくれたけど、自分の人生は生きれたのかなと。
身近な人の死に触れ、本当に人っていつ死ぬかわからないということと、人生って1回きりだから、
いつ死んでも後悔ない人生にしなければということがその時心に刺さりました。
色んな物も持ってみたいし、色んな国にも行ってみたい、色んな経験もしたい。
そんな思いがふつふつと湧いてきました。
そして、その時は「親孝行=お金」だと思っていたので、40、50歳になってお金をある程度もったとしても、確実に母はいない。なるべく早くお金持ちにならなければという思いが湧きました。
上2つの理由から、起業するしかないという結論にいたり、決意しました。
高校3年の11月で受験シーズン真っ只中、それまで理系にいて数三Cとかバリバリやっていたのに、経営学部にいかなきゃということで次の日に先生に文転することを伝えにいきました。
そのせいで1年浪人はしてしまいましたが。。笑
大学に行ってからも起業するために、色んな経営者に会ったりとか、死ぬほどバイトしまくったりとか、ちょっとビジネスっぽいことをやったりしましたが、そこまで結果を出せず卒業してすぐに起業することを諦め、一旦就職することを決めます。
就職活動の時の軸も、将来起業するにあたっては何が重要かなと思い、
その時は「社長=営業力」だと思っていたので、営業が一番鍛えられそうな会社を選ぶことにしました。
営業力をつけるために、まず知名度がなく自分の名前で売れるところ、ルートではなく新規営業ができるところ、単価が高い商品であること、代えにくい商品という条件で探し、とあるベンチャーのシステム会社に2013年に入りました。
新宿区というエリアを与えられ、年間4000社を超える企業に飛び込み営業をし、新宿区で歩いたことがない道がないというくらいまで営業を頑張りました。そこで新人賞を取りましたし、そこでかなり営業を鍛えられたなと思います。
ただ、起業するという思いは変わってなかったので、仕事終わりや休みの日に自分でビジネスをし始めました。そこで人材ビジネスに触れ、2016年2月に起業することになります。
母は当初余命半年と宣告されましたが、医者もびっくりするくらい薬が効いてその後10年生きました。2017年7月に亡くなったのですが、亡くなるまでの約2ヶ月は植物状態になってしまい、その間は土日月火は福岡に帰り、水木金で仕事をしという生活になりました。母の最期にも立ち会えたのですが、起業してなければ無理でしたし、少しの期間起業して頑張っている姿も見せれたのでよかったなと思います。
高校3年生で起業を決意して、思いが変わることなく実現させることが出来ました。
将来起業したいという相談を受けることが多いですが、本気で思うなら絶対に思いを変えないこと。
そして、そのための行動をすること。そして結果を出すこと。
起業することは誰でも出来ますが、その後継続的に結果をだすことは生半可ではどうしても出来ない。
あと、どの業種でも結果を出せない人はやはり厳しい。
中途半端に起業するくらいなら、絶対にサラリーマンの方がいいです。
ただ上にも書いた通り、私の人生のテーマは「人生一回しかない」です。
物事の判断基準も全て「人生一回しかないからどうしよう」で決めてます。
ですので、同じ思いをもってどんなに失敗してもいいから起業してみたいという強い想いを持っている人は応援しますし、相談してきてください。
「想い」が「スキル」を超えることは多々あるので。
一緒に実現していきましょう。
「いつ死んでも後悔ない人生を」